幼児、子供の肥満、肥満改善、肥満対策について学べるおすすめの本。
子どもが太りはじめたら読む本 肥満を正しく知ってしっかり管理 村田光範(著) 発売日:2014年8月19日
序章:まず肥満の種類を見極めることが大切です
- 肥満のすべてが「悪いこと」ではありません
- いきなり食事制限をさせないでください
- コラム①成長曲線の見方
第一章:肥満を正しく理解しましょう
- 肥満の子どもは生活習慣病になる?
- 「心配がない肥満」ー皮下脂肪型肥満
- 「心配がある肥満」ー内臓脂肪型肥満
- 肥満症とメタボ
- 気になる子どものメタボ
- 病気によって起こる肥満もあります
- 乳児の肥満が気になるとき
第二章:あなたの子どもはどの肥満?
- 判定1 腹囲を計りましょう
- 判定2 肥満度をチェックしましょう
- 判定3 危険な兆候を見逃さない
- 判定4 成長曲線を描いて。経過を観察しましょう
- 基準曲線を横切って変化したら要注意
- 子どもの肥満の見極め方をまとめると
- 「心配がない肥満」とわかったら
- コラム②体脂肪計は子供には使わない
- コラム③子どもの体格判定とBMI
第三章:「やせているほどいい」は大間違い
- やせは肥満の反対ではありません
- 病気が原因のやせの見つけ方
- 子どものやせは体質?
- 子どものやせが増えている要因は筋肉の減少か?
第四章:子どもの肥満は誰のせい?
- 今の子どもたちは、なぜ肥満するのでしょうか
- 社会が子どもの肥満を生んでいる
- 子どもが体を動かす機会が急激に減っている
- 親や家族ができること
第五章:「4つの約束」で肥満改善
- 肥満治療の現場での「4つの約束」
- 家庭でも「4つの約束」で肥満の改善を
- 生活習慣改善は「楽しく」「無理せず」がコツです
- 「体重を減らすこと」を目標にしない
- 心に及ぼす影響から子どもを守りましょう
第六章:生活習慣、見直す。ポイントはココ
- 子どもにも教えたい、朝食の大切さ
- 夜の過ごし方を見直す
- だらだら食べ・だらだら飲みに注意
- 生活の中で体を動かす機会を増やそう
- 子どもの生活習慣改善、親の心得
第七章:肥満を予防・改善する食事とおやつ
- 「食べていないのに太ります」と言う親
- どこで食べすぎになっているかを見つける
- つらい思いをさせない工夫を
- 肥満しにくい献立の組み方
- 献立に入れたい食品、気をつけたい食品
第八章:体を動かすことが好きな子どもに
- 毎日合計60分以上、子どもの体を動かそう
- エネルギーを消費するだけではない、運動のよい点
- 子どものうちに身につけたい動き
- 苦手克服でなく、楽しさ優先で
- 歩く機会を増やす
- 家の中でできる運動・遊び
- 休日に体を動かそう
- 忙しくてもやめてしまわない
個人的に特に印象に残ったポイント(4章以降)
子どもが肥満する要因
- 肥満体質
- 家族の無理解、無関心
- 食習慣の問題
- 運動不足
肥満治療の現場での「4つの約束」
- よくかんで食べる
- 野菜を食べる、肉を減らして魚を多くする
- 体を動かして、家のお手伝いをする
- 定期的に体重を計る
細く長く運動量を伸ばせるお手伝い日常的に運動量を増やす方法として必ずおすすめしていること=お手伝いをしてもらうこと
- 料理を食卓に運ぶ、食べ終わった食器を流しに運ぶ
- 布団の上げ下ろし、ベッドメーキング
- 荷物をもつ
- 料理の手伝い
- 家庭菜園の世話
自分のことは自分でさせる
- 着替えの用意
- 片付け
- パジャマをたたんでしまう
- 洗濯物を洗濯かごに出す
- 週末に上履きを洗う
その他
- 画面を見る時間を減らす(スクリーンタイムを減らす)こと。肥満の度合いが大きいほど1日2時間以上画面を見ている子どもの割合が多い。
- 「ほら、他の子よりこんなに太ってるんだよ。このままじゃ大変だよ」とおどしたり、責めたりするのはやめましょう。
- 「肥満している子どもだけに生活習慣改善をやらせない」こと。肥満している子どもだけに食べることを制限するのでは、その子どもがつらい思いをします。「自分が太ってるからいけないんだ」と感じさせるようなやり方は、子どもの自信を失わせてしまいます。
- 子どもにストレスをかけないようにするには、制限や禁止をするのでなく、良い食習慣を薦めるよう心がけると良い。
- ①エネルギーの多い食品の量を減らして代わりに品数を増やす。
- ②エネルギーの低い食品に置き換える。
- ③食べる時間を変える。
- 運動習慣の定着のためには、「うちの子が好きになれる運動ってどんなものだろう」と考えてあげることが大切です。激しい運動より、ゆるやかで楽しい運動、苦手なことより得意なことをやらせましょう。
- 歩く機会を増やす。